口座開設は、パスポートだけあれば可能と思います。私は日本人には中国銀行をお勧めします。今まで3つの銀行を使った感じから、一番国際業務に慣れているように感じたからです。また、ネットバンクが使いやすいです。

通帳は、私の場合、交通、招商、中国銀行の3行くに口座開設したうちで、くれたのは中国銀行のみでした。中国の銀行口座は、通常はカードのみで使うと考えたほうがよいと思います。カードには口座番号のみ記載され、口座名義人、支店名は記載されませんので、ご注意ください。 ATM用のパスワードは6桁の数字です。これは銀行にかかわらず同じと思います。

中国で代表的なのは以下のような銀行です。 中国銀行、中国工商銀行、交通銀行、招商銀行、建設銀行、農業銀行、浦東開発銀行、中信銀行。招商銀行は、ネットバンクがソフトウエアベースになっていて日本語のウインドウズでは文字化けするため、中国語のOSでなければ使えないと思います。中国銀行と交通銀行はウェブベースです。ネットバンクは中国銀行のものが使いやすいと思います。

私の経験上のアドバイスとして、パスワード (密码 mi4 ma3）の類に注意を払い確実に保存されることをお勧めします。口座開設時に実にたくさんの 密码を設定したりくれたりします。分からなくなると、中国語が完全でないだけに取り戻すのが実に面倒になります。よくある密码として、登陆密码（ネットバンクのログインパス) 交易密码(取引パス)，查询密码（問い合わせバス)などがあります。

[備考]

口座名義をパスポートのローマ字名にするか、漢字名にするか悩むところですが、おそらくどちらでもいいと思います。(パスポート上の署名欄もローマ字で署名されている場合は、漢字名を証明できないので、ローマ字登録するしかないと思います。) ただ、ローマ字で書いた場合、中国人の名前がほとんど3～4文字なところから、中国の銀行のコンピュータシステムが、長い名前に対応せず、後々明細書など郵送してもらう際に一部印字不能ということが私の場合ありました。 なお、カードに口座名義人名は印字されないので、あとで分からなくならないよう、名義人名をメモするか、開設書類を保管されることをお勧めします。後々、他人に振り込みを依頼する際、漢字にしたか、英語で姓名のどちらを先にしたかなど悩むことになります。

(Q&A No. 10009)